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E. 超音波所見別のELISAのO.D.値
表10の超音波所見別のELISAのO.D.値の平均値は超音波所見が2、3のほうが0或は1より低い傾向がある。また、表11よりO.D.値が1.0以上のものは超音波所見0と1の群に圧倒的に多いことが分かる。一方、超音波検査により肝臓に病変が認められてもO.D.値が0.2以下の陰性の症例が2例ほど認められた。以上のことからO.D.値が陰転しても超音波所見上の病理学的変化は残る可能性が示唆された。超音波所見上で分かる繊維化などの病理変化が完成するまでには一定の時間がかかるので、感染初期には超音波所見の程度が低い0或は1のO.D.値が高いこともあるものと推測される。またO.D.値と超音波所見の間には正の相関はないと思われる。

 

表10 超音波所見とELISAのO.D.値

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表11 超音波所見別のELISAのO.D.値

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